Appleストアの話で思い出したんだけど、みなさん「エイブルベイカーチャーリー」ってご存知ですか?
わたしは以前野村證券の旅行部門に勤めてたんだけど、入社1日目の最初の仕事がフォネティックコード、航空旅行業界で使われる「エイブルベイカーチャーリー」を覚えることでした。
ワードを正確に伝えるためのツールで、例えばMIKAなら「えむ、あい、けー、えー」ではなく
「ミカ、マイクアイテムキングエイブルです」
というように伝えます。
長くなると呪文のようだけど、慣れたらこれを電話で聞きながら航空チケットにネームが打ちこめたりするんですね〜。
名前だけじゃなく、口頭のやりとりはすべてがコード使用なので徹底的に叩きこまれましたし、海外の航空会社では違うコードが使われているので2種類を使い分けていました。
なんでこの話を思い出したかというと、Appleでタブレットのシリアル番号を聞かれた時に
我ながら流暢に「シュガードッグオーバータイガーアンクルすうじのろく」みたいな感じでまくし立ててしまったからです。
コードなんてもう全然使わないので自分でも覚えていることにびっくりしました。
昨日の夕食メニューですら忘れるわたしが!
昔とった杵柄。
ひとは近い記憶ほど忘れて、遠い記憶はしっかり残っているものなんですね。